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各写真の左:セッション前
右:セッション後

後面の写真より (左)
左右均等に現れた肩甲骨、中心線に対して安定感のある足幅に位置する両脚がうかがえる。

前額面の写真より(中央)
セッション前に左右に食い違う、上半身(赤ライン)と下半身(緑ライン)の中心線が、見事に合致したのが伺える。

01.ひざに痛みを抱えたケース(85歳男性)

2009年5月~9月 13回セッションを実施。
ご自身の予想をはるかに超える結果をうけ、HP上への写真付き経過レポートを快諾して頂きました。感謝。

セッション前:10年来のひざの痛み

セッション前の状況

  • ご自宅の階段を昇り降りする際に、右ひざの痛みを伴うため、当初は両手を階段につきながら四つん這いの格好で行っていた。
  • 1999年から、週2~3日のペースで10年間、整形外科に通院を続けていた。
  • 通院時には、患部である右ひざに、痛み止め+ヒアルロン酸注射を1回/2週間行ない、その他の日はリハビリテーションのプログラムを実施していた。

クライアントの要求

  • ひざの痛みをなくしたい。
  • 階段の昇降ができるようになりたい。

セッション後:注射から、薬からの脱却・ひざの痛みから解放

セッション終了から半年以上経過(2010年3月現在)

セッション中盤の2009年9月から、10年間週2~3日のペースで続けていた通院を、ほぼやめることに成功。現在は、現状を維持する体力増強のため、月2回ほど、リハビリトレーニングをするだけ。趣味のゴルフを週3回、満喫していらっしゃいます。

その他

セッションの途中で得られた面白い感想をいくつか挙げてみます。

  • 治療の注射を辞める。
  • 尿の出が良くなる。
  • 夜間の頻尿の回数が減った。
  • 若い人を歩いて抜きにかかる。
  • 鼻づまりの解消

ロルファー松永の感想

セッションが進むにつれ、ご自身もその変化に驚きと嬉しさが入り混じっていたようです。
『あと10年は死ねないな~!』、と冗談交じりに満面の笑顔で語って下さったのがとても印象に残っています。
変化には年齢など全く関係なく、遅いということはないということを、身をもって感じました。

03.パフォーマンス向上(20代男性プロスノーボーダー)

ここ数年お世話になっているスノーボードの大会での1コマです。
ロルフィングは10セッションを終えて初めて、何たるかが判るものですが、
1回のセッションで劇的に変わることが多々あります。

脚がツッてしょうがない。

東京ドームで行われるこの大会。
人工の雪と全長100m、高さ30m、最大斜度36度というスノーボードジャンプ台。高さ30mは、8階建てのビルに相当し、『スタート台に立つと、東京ドームの天井に手が届きそう』な感覚になるという巨大なジャンプ台で、スノーボーダー達は技を競い合います。

ジャンプ台には、スキー場のようなリフト、ゴンドラはなく、ジャンプするためには、ひたすら自分の足で登っていくのみ。そして、何十回とこの繰り返しを余 儀なくされます。またハーフパイプなどより、かなり高いジャンプ台のため、着地時にかかる脚への衝撃は何Gとかなりの負担になります。

このため、試合中、多くの選手が、ふくらはぎや太ももといった脚を中心にけいれんを起こすのです。試合の途中で、マッサージルームに担ぎこまれたこの選手 は、腰から下の両脚が限界寸前。少しでも力を入れようものならば、けいれんしてしまい、自力でその場に立つこともできませんでした。

元々腰が痛い。筋力だけでは駄目。柔軟性があっても駄目。

ベッドに横になってもらい、触診してみると、この選手の筋肉は日本の選手には珍しく、かなりやわらかく柔軟性に富んだ筋肉。体格では先ほどまで、一緒にストレッチを行ってたトラビス・ライスなどと変わらず、むしろショーン・ホワイトよりもいい感じ。

なのに、外国人選手は平気で試合をこなしていきます。日本人選手のけいれんが目立ちます。なぜか・・?

外国人選手だからスゴイのか?というよりも、皆一流の選手なのですが、その中でもトップ選手というのは、身体の連鎖がうまくとれているんです。筋力だけに 頼ってしまうと、どうしても限界があるんです。また柔軟性があれば問題ない、それも違うんです。しなやかに力を伝達できる、この身体の連鎖している状態こ そ、無理がない、、ムダがない、素早い、そして美しい 動きとなるんです。

いくらでも歩けるぞ。

トレーナールームで、セッションを行うこと20分程度。ふくらはぎ、太ももなどのけいれんが治まり、力を入れてもつらないまでに回復しました。けいれんとは、カラダを使う指令を出さないのに、筋収縮を起こしてしまう状態です。
選手に、いつもの状態をリスニングしてみると、いつも腰に違和感を感じ、疲労が蓄積すると、痛みを伴うそうです。

この選手は、海外の方に多い、骨盤が前傾気味のタイプ。競技の特性上、腰椎と大たい骨をつなぐ、腸腰筋群(大・小腰筋、腸骨筋)にあまり伸展が見られませんでした。
ここの筋力はあるのですが、肝心の力の伝達経路が構築されていない状態なのです。

そのため、触診しながら動き作り、いわゆるムーブメントをいくつか行い、いまある構造を最大限に活かせるように、機能の再構築を行いました。

すると、さっきまでベッドで『もう無理・・』と、横たわっていた選手が、一転
『歩くのって、こんなに楽しいすか!。いつも、歩くのだるくて、好きじゃなかったのに、
今なら、いくらでも歩けますよ~。というより、もっと、歩きたくてしょうがないっす!もう一試合やりてぇ~』、とベッド周りを、スキップするやら飛び跳ねるやらの状態になったのです。

この光景には、帯同していたスポンサーの方も、大変大喜びでした。


 

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04.肩の痛みのケース(60代男性)

2年程前に、ふと右肩が痛くなって以来、うまく動かすことができず、
日常の動作まで不便になってしまっていました。

もう歳だと、あきらめてました。

2年程前に右肩が痛くなってから、これまで幾つもの病院や治療院、健康法などを試してきましたが、一向によくならず、どんどん悪くなる一方。病院で は、ちまたによく聞く加齢性の肩関節周囲炎ですとの診断が出るだけで、その対処法は単に電気治療・冷却など。リハビリの通院も通い続けていましたが、回復 の兆しがなく、嫌気がさしてやめてしまったところでした。

また、良くならないよ・・と訴えると、それは歳も歳だからしょうがないね~、と決まりきった返事。ご本人も納得はしないものの、もう無理なのかなとあきらめていました。

そんな中唯一自分がいいなと思ったのは、治療で人が直接触れてくれる行為のものでした。治らなくても、少しでも楽になればそんな思いが、マツナガのところに足を運んでくれるきっかけとなったそうです。

あっ、肩が動く、肩が回せる。

最初のセッション終了後、ベッドの上で、腕を好きに動かしてみてと言った時、初めはどこか不安げな表情でおそるおそる動かし始めました。でも次の瞬間には、その表情が一変。『ハッ!』と目を見開き、明るい表情へとなったのです。

『あっ、動く!。肩が回せるよ!今まで、痛くて、何かに捕まえられたような感じだったのに、何故だ!?』

制限なく動かせる自分自身に驚きと嬉しさを体感している瞬間。この瞬間を一緒に共有できることが、この職業をしていてよかったなとホントに思う醍醐味です。

2年ぶりにシャツが着れたよ

肩を痛めてからは、1人で脱ぎ着できるようにと、決まった服装へと変わっていたそうです。今回の回復を機に、久々2年ぶりに、パリッとキマッた、シャツへ袖を通したそうです。

颯爽と袖を通す素振りをしながら、嬉しそうに話してくださるAさんの笑顔は、とても生き生きしたものでした。

農作業を再開!

『これまで痛めたからやめていた、趣味の農作業をしたいんだけど、どうかな?』、と相談を受けました。

私の答えは、『どうぞ、楽しんでやりましょう!、でも無理はしないで、徐々にね。』ということです。よくなるためには、辞めるという選択肢を選ばなくては ならない時もあります。ただ、現在の医療事情では、やみくもに『よくなるためには、辞めなさい』とバッサリ切り捨ててしまうということが、多すぎるように 思うのです。

ここでの現在の医療事情とは、症状というケースに患者さんを当てはめてしまい、患者さん一人一人のケースに沿った対応ができていないことを、指しています。

今ある構造を最大限に活用できる状態へ導き、そして活用法を教育する。そうして、その方の生きがいを取りあげず、むしろ生きていく上でのエネルギーとして利用できるようにしていきたい、そう考えています。


 

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