去る平成25年9月9日(日)、NPO法人ほぁ~がんサポートネットワークさまからお声がけ頂き、ワークショップをさせて頂きました。
癌患者さまご本人はもとより、支えるご家族や関係者のみなさまに代替医療や補完医療の一助になれればうれしいです。
NPO法人 ほぁ~がんサポートネットワーク https://gansupport.net/
お知らせ記事 https://ihatovo-clinic.com/infoup2/00001_00098_02.pdf
去る平成25年9月9日(日)、NPO法人ほぁ~がんサポートネットワークさまからお声がけ頂き、ワークショップをさせて頂きました。
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心とカラダは密接につながっています。
ロルフィングのセッション中や10セッションの後に、感情的・心理的そして精神的にも調和への変化と統合が起こることがあります。しかし、ロルフィングは心理療法ではありませんし、ロルファーにその資格はありません。それを第一義には考えないでください。ロルフィングは単に、筋膜リリース、バランスを整えるなどといった身体の構造的側面だけに焦点をあてているものではありません。いわゆる軟部組織や姿勢といった側面だけでもありません。その人の育った環境、習慣、考え方、その土地の風習、心理的側面、文化背景なども含めて人体を総合的に捉えて、再教育・再構築していくものです。そのすべてが実に見事に関連しあっています。関連しているということは、何か1つでも欠くことができない、ということにもつながります。そのひとつひとつが大切なことなんですね。アーチをかたちづくる石のように・・・。
ロルフィングは治療ではありません。だからロルファーは治療家ではなく、セラピストでも先生でもありません。『治療ではない』ということは、『治療ができない』ということではありません。もし治療という言葉をつかうとすれば、治療の向こう側、さらなるその先にあるものを目指している、といえるでしょうか。もしロルフィングにセラピストがいるとすれば、それは、重力です。そして、あなたがその一番のアシスタントです。"Gravity is a Therapist“とあり、とてもすてきな言葉です。あなたの身体がバランスを取っていくのも、実は重力とあなた自身の力によるものです。ロルファーはあなた自身のカラダがバランスを取っていこうとする方向に対して、ちょっとお手伝いをする、それだけの役割です。ですから、あなたの参加が一番で、マッサージベッドに横になって「何とかして」という気持ちだけでは変化もあまりおきません。(それでも変化は、おきますが)ぜひ、重力を仲間に入れて気持ちいいからだを手に入れましょう。
ロルフィングを創設したのは、生化学者アイダ・P・ロルフ博士です。
彼女は1920年にコロンビア大学から生化学のPh.D(博士号)を取得し、その後ロックフェラー研究所で有機体化学の仕事を通して身体に対する知識を深めました。その頃、彼女の家族は健康的な問題を抱えていたために、それを解決するための大規模な研究を行いました。そして、機能に対する「構造」の効果を研究する多 くのシステムを調査することになったのです。その中にはヨガやオステオパシー、カイロプラクティックなども含まれました。その調査に加えて、彼女の科学者になるべく受けた教育、好奇心、本質的な知識、そして実際の経験によって、ついに「人間の身体構造の並び方こそが重要だ」 という新しい理解に至ったのです。そして、アイダ・ロルフ博士が「構造的統合(Structual Integration)」と呼んだワークのシステムが誕生しました。これがロルフィングの基礎になります。彼女のこのシステムを10セッションのシステムとして開発して他の人にも教えました。さらにポスト10ロルフィングやアドバンスド・ロルフィングと彼女の ビジョンは広がり。さらには、ロルフィング・ムーブメント・インテグレーションも開発したのです。
ロルフ博士の初期の学生たちは実際に開業している医師たちで、その主たる興味も病理学的なものでした。しかし次第に、自分のワークはホリスティックを目指し。健康の維持と個人の可能性の拡大へのアプローチであることが彼女にとって明確になってきたのです。彼女は身体の組織に働きかけて、身体の各部分が本来あるべき状態の『構造』に整うと、身体が全体としてまとまり、『機能』し始めるだけでなく、心理面や感情・精神面の変化をも伴い、より調和のとれた『統合』された状態へ導かれることを見いだしました。
ロルフィングとは、ある技術だけを指すのではなく、それをも含め、身体は自然の原理原則に従っていることを巧みに表現したコンセプトと言えるでしょう。
ロルフィング®の正式な名称はロルフィング®ストラクチャラル・インテグレーション(ROLFING® Structual Integration : SI)です。ロルフ博士が創設したものをストラクチャラル・インテグレーションと言い、その後彼女の意志を受け継ぐ人々の中で、その考え方やスタイルなどにより分化していきました。その中で現在のロルフ研究所(インスティチュート)(The ROLF institute® of structural integration)がロルフィング® の名のもとにストラクチャラル・インテグレーションを展開しています。
日本ではまだ知名度の低いロルフィングですが、世界中でいろいろな人が受けています。オリンピックのメダリストやプロの野球選手、スケーターなどのスポーツ選手、俳優、歌手、演奏者、小説家などの芸術家、医師や看護婦、心理療法家などの医療関係者、肩こりや腰痛で悩むビジネスマンやOL、そして乳幼児を含む子供たちも受けています。また、驚くことにアメリカでは、馬のロルフィングも人気でそのためのコースも認定ロルファーのために用意されています。
私の好きなアメリカのバスケットボールNBA屈指の名将フィル・ジャクソン(PHIL JACHSON)も、ロルフィングを受けたひとりです。ロルフィングが単にからだの調子をととのえるものではなく、人の全体観をみるものという点に興味を もった、禅マスターと異名をとる彼ならではでしょう。