ロルフィングは、『治療』 を目的としていません。
ただ、私がこれまでに関わらせて頂いたクライアントさんは、病院勤務の関係上、通院されている中で関心を寄せられて、セッションを受ける方の割合が多いのが特徴です。
痛みや不調から脱したケースも多々あります。
このコーナーでは、ロルフィングの効果を、実際にロルフィングを受けられたクライアントさんの体験や感想を元にご紹介します。今ロルフィングに関心を寄せられてる方、受けてみようかどうしようかと迷っている方の参考になれば幸いです。
Rolflow ロルフロー上大岡・横浜でロルフィングⓇとロルフムーブメント™
NO ROLFING , NO LIFE
ロルフィングは、『治療』 を目的としていません。
ただ、私がこれまでに関わらせて頂いたクライアントさんは、病院勤務の関係上、通院されている中で関心を寄せられて、セッションを受ける方の割合が多いのが特徴です。
痛みや不調から脱したケースも多々あります。
このコーナーでは、ロルフィングの効果を、実際にロルフィングを受けられたクライアントさんの体験や感想を元にご紹介します。今ロルフィングに関心を寄せられてる方、受けてみようかどうしようかと迷っている方の参考になれば幸いです。
各写真の左:セッション前
右:セッション後
後面の写真より (左)
左右均等に現れた肩甲骨、中心線に対して安定感のある足幅に位置する両脚がうかがえる。
前額面の写真より(中央)
セッション前に左右に食い違う、上半身(赤ライン)と下半身(緑ライン)の中心線が、見事に合致したのが伺える。
2009年5月~9月 13回セッションを実施。
ご自身の予想をはるかに超える結果をうけ、HP上への写真付き経過レポートを快諾して頂きました。感謝。
セッション中盤の2009年9月から、10年間週2~3日のペースで続けていた通院を、ほぼやめることに成功。現在は、現状を維持する体力増強のため、月2回ほど、リハビリトレーニングをするだけ。趣味のゴルフを週3回、満喫していらっしゃいます。
セッションの途中で得られた面白い感想をいくつか挙げてみます。
セッションが進むにつれ、ご自身もその変化に驚きと嬉しさが入り混じっていたようです。
『あと10年は死ねないな~!』、と冗談交じりに満面の笑顔で語って下さったのがとても印象に残っています。
変化には年齢など全く関係なく、遅いということはないということを、身をもって感じました。
病院のリハビリで、何かが違うと実感し、ロルフィングを受けて見ようと来て頂きました。
ロルフィング・10セッションとムーブメント・3セッションの計13回を実施しました。初回セッション後すぐに、今まで何をするにも気になっていた腰の重い痛みを忘れている自分に気づいたそうです。
『緊張が痛みの源ですよ。』と、セッション中にお伝えしたことが、クライアントさん共感できた一番のきっかけだそうです。
セッションで触れる、タッチするということ、これにより、クライアントさん自身が気づいていない、無意識に緊張をさせている状態であるということを実感することができます。この実感するということが変化につながります。
ロルファーの役割は変化を促すキッカケを提案するだけ。変化の主役はクライアント自身です。
ロルフィングを受ける前には、数々の病院や治療院も受診されてきました。整形外科や心療内科もその1つでした。そこでは、気の持ち方・ココロのあり方がカラダに影響しているんだよと説明を受けたそうです。
でも、当時いくら気の持ち方を変えようとしても、変えられない・変わらない部分があったそうで、カラダの痛みも変化しなかったそうです。
ロルフィングでは、カラダからのちょっとしたキッカケ作りから始まります。
痛みが和らぐと『あっ、軽くなった。!』と、ちょっとハッピーになります。
このちょっとハッピーがとても重要で、完全に痛みをとってしまうということは重要ではないのです。
ちょっとハッピーな気分、そんな状態の後には、何が続くでしょうか?
帰り道、いつもより鼻歌交じりで歩いたり、スキップしてみたり、そして夜グッスリ眠れたそうです。そうなると、もう素敵な回復のサイクルに入ります。この回復のサイクルに入ってしまえばこっちのものです。
カラダが変われば、ココロも変わる。そしてココロが変われば、カラダが変わる。この素敵なサイクルを実感しましたとの言葉を頂きました。うれしい限りです。
セッションの合間に1ヵ月ほど、海外旅行をされました。旅先でも今までより、どういう訳かお腹が減るし、とても美味しく感じ、量も増えたそうです。しかし、特に太りもせず、また腰痛も出てこなかったそうです。
ここでいうカラダとは骨とか筋肉、筋膜など単なる骨格構造だけを指すのではありません。消化器系や循環器、また味覚なども含む感覚器官すべてを含めてのカラダのことです。
先の素敵な回復のサイクルに入ってしまえば、カラダの全てに対して、本来持っている機能がより最適な方向へと進む変化が起きるんですね。
ロルフィングのセッションを通じ、いろいろな感覚に気づける状態へともって行きます。
しかし、ここで重要なのは、単に繊細に細かいところまで気づけるようになりなさいと言っているのではないのです。
もう1つの逆の要素がとても重要です。繊細さに対する、大胆さです。
『カラダにとってよりいいことを心がけてます!』という方がとても多いのですが、ちょっとバランスが崩れたり、些細なことをすぐに駄目とかイケナイものとしてしまう。そんな融通のきかないものだから、壊れやすいのです。
細かなことに気づける感覚を持ち合わせつつ、その情報は得るけれど動じず対応していく大胆さ、つまり対応力を持ち合わせていくことにより、壊れにくい、柔軟なカラダになっていくのです。
腰が痛い時もあるけど、ちょっと様子見てみよう!とか、今日は休ませてみようかしら、そんな、いい意味で気にしすぎなくなりました、笑顔でおしゃべりしていたのがとても印象的でした。
クライアントさんが自分自身で対応力を身につけた、まさにEmpower(自立)した、素晴らしき瞬間です。
ここ数年お世話になっているスノーボードの大会での1コマです。
ロルフィングは10セッションを終えて初めて、何たるかが判るものですが、
1回のセッションで劇的に変わることが多々あります。
東京ドームで行われるこの大会。
人工の雪と全長100m、高さ30m、最大斜度36度というスノーボードジャンプ台。高さ30mは、8階建てのビルに相当し、『スタート台に立つと、東京ドームの天井に手が届きそう』な感覚になるという巨大なジャンプ台で、スノーボーダー達は技を競い合います。
ジャンプ台には、スキー場のようなリフト、ゴンドラはなく、ジャンプするためには、ひたすら自分の足で登っていくのみ。そして、何十回とこの繰り返しを余 儀なくされます。またハーフパイプなどより、かなり高いジャンプ台のため、着地時にかかる脚への衝撃は何Gとかなりの負担になります。
このため、試合中、多くの選手が、ふくらはぎや太ももといった脚を中心にけいれんを起こすのです。試合の途中で、マッサージルームに担ぎこまれたこの選手 は、腰から下の両脚が限界寸前。少しでも力を入れようものならば、けいれんしてしまい、自力でその場に立つこともできませんでした。
ベッドに横になってもらい、触診してみると、この選手の筋肉は日本の選手には珍しく、かなりやわらかく柔軟性に富んだ筋肉。体格では先ほどまで、一緒にストレッチを行ってたトラビス・ライスなどと変わらず、むしろショーン・ホワイトよりもいい感じ。
なのに、外国人選手は平気で試合をこなしていきます。日本人選手のけいれんが目立ちます。なぜか・・?
外国人選手だからスゴイのか?というよりも、皆一流の選手なのですが、その中でもトップ選手というのは、身体の連鎖がうまくとれているんです。筋力だけに 頼ってしまうと、どうしても限界があるんです。また柔軟性があれば問題ない、それも違うんです。しなやかに力を伝達できる、この身体の連鎖している状態こ そ、無理がない、、ムダがない、素早い、そして美しい 動きとなるんです。
トレーナールームで、セッションを行うこと20分程度。ふくらはぎ、太ももなどのけいれんが治まり、力を入れてもつらないまでに回復しました。けいれんとは、カラダを使う指令を出さないのに、筋収縮を起こしてしまう状態です。
選手に、いつもの状態をリスニングしてみると、いつも腰に違和感を感じ、疲労が蓄積すると、痛みを伴うそうです。
この選手は、海外の方に多い、骨盤が前傾気味のタイプ。競技の特性上、腰椎と大たい骨をつなぐ、腸腰筋群(大・小腰筋、腸骨筋)にあまり伸展が見られませんでした。
ここの筋力はあるのですが、肝心の力の伝達経路が構築されていない状態なのです。
そのため、触診しながら動き作り、いわゆるムーブメントをいくつか行い、いまある構造を最大限に活かせるように、機能の再構築を行いました。
すると、さっきまでベッドで『もう無理・・』と、横たわっていた選手が、一転
『歩くのって、こんなに楽しいすか!。いつも、歩くのだるくて、好きじゃなかったのに、
今なら、いくらでも歩けますよ~。というより、もっと、歩きたくてしょうがないっす!もう一試合やりてぇ~』、とベッド周りを、スキップするやら飛び跳ねるやらの状態になったのです。
この光景には、帯同していたスポンサーの方も、大変大喜びでした。
2年程前に、ふと右肩が痛くなって以来、うまく動かすことができず、
日常の動作まで不便になってしまっていました。
2年程前に右肩が痛くなってから、これまで幾つもの病院や治療院、健康法などを試してきましたが、一向によくならず、どんどん悪くなる一方。病院で は、ちまたによく聞く加齢性の肩関節周囲炎ですとの診断が出るだけで、その対処法は単に電気治療・冷却など。リハビリの通院も通い続けていましたが、回復 の兆しがなく、嫌気がさしてやめてしまったところでした。
また、良くならないよ・・と訴えると、それは歳も歳だからしょうがないね~、と決まりきった返事。ご本人も納得はしないものの、もう無理なのかなとあきらめていました。
そんな中唯一自分がいいなと思ったのは、治療で人が直接触れてくれる行為のものでした。治らなくても、少しでも楽になればそんな思いが、マツナガのところに足を運んでくれるきっかけとなったそうです。
最初のセッション終了後、ベッドの上で、腕を好きに動かしてみてと言った時、初めはどこか不安げな表情でおそるおそる動かし始めました。でも次の瞬間には、その表情が一変。『ハッ!』と目を見開き、明るい表情へとなったのです。
『あっ、動く!。肩が回せるよ!今まで、痛くて、何かに捕まえられたような感じだったのに、何故だ!?』
制限なく動かせる自分自身に驚きと嬉しさを体感している瞬間。この瞬間を一緒に共有できることが、この職業をしていてよかったなとホントに思う醍醐味です。
肩を痛めてからは、1人で脱ぎ着できるようにと、決まった服装へと変わっていたそうです。今回の回復を機に、久々2年ぶりに、パリッとキマッた、シャツへ袖を通したそうです。
颯爽と袖を通す素振りをしながら、嬉しそうに話してくださるAさんの笑顔は、とても生き生きしたものでした。
『これまで痛めたからやめていた、趣味の農作業をしたいんだけど、どうかな?』、と相談を受けました。
私の答えは、『どうぞ、楽しんでやりましょう!、でも無理はしないで、徐々にね。』ということです。よくなるためには、辞めるという選択肢を選ばなくては ならない時もあります。ただ、現在の医療事情では、やみくもに『よくなるためには、辞めなさい』とバッサリ切り捨ててしまうということが、多すぎるように 思うのです。
ここでの現在の医療事情とは、症状というケースに患者さんを当てはめてしまい、患者さん一人一人のケースに沿った対応ができていないことを、指しています。
今ある構造を最大限に活用できる状態へ導き、そして活用法を教育する。そうして、その方の生きがいを取りあげず、むしろ生きていく上でのエネルギーとして利用できるようにしていきたい、そう考えています。
<< ロルフィング 効果 体験 感想03【歩行改善】 ・・・ ロルフィング 効果 体験 感想05【リウマチへの適用】 >>
ロルフィングの新聞記事(ロルファー田畑さん)を読まれ、ロルフィングを知り来て頂きました。
リウマチを患ってらっしゃる方がロルフィングを実際に受けられるのは、実はまだ数少ないのが現状です。それは冒頭にも宣言してますが、ロルフィング が医療ではないこと、またその認知度の低さからロルフィングを経験することが少ないことが1つ。また、多くの方々のHPでもリウマチをロルフィングにおい ての禁忌事項としているためという側面もあります。
ただ、私は一般的には禁忌事項でも、どこかにセッションをしていける可能性をロルフィングの中に感じています。
今回、共にセッションを過ごしてくださった、クライアントの方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
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ご自身もカラダの専門家として活躍される方。ロルフィングの『カラダを単に肉体としてだけでなく、精神的、スピリチュアルな面をも加味した全体観としての捉え方に、どこか惹かれた』ということで、初体験です。
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ただ痛いところだけや、カラダの不具合だけをみるのではない、ロルフィングの全体観を通したセッションに、これは何かが違うと感じて、ロルフィングを受けに来て頂きました。
いつも周囲のことや、細かいことが常に気になっていた。特に、身内である娘に対しては年甲斐もなく細かな点ばかりまで始終指摘してしまい、衝突することが多かった。
ロルファーの松永さんがおっしゃった、『自分の底』という骨盤底に触れたあと、『どーん』と言う表現がピッタリ合うような落ち着ける状態にある自分に気づ いた。心地いいままにその日は帰った。その後もこの感触は続き、なぜか今まで気になり、イライラしていたことに対して、ほとんどイライラしない自分がいる ことに、驚いている。
カラダのもつ適正な感度から外れてしまうと、カラダ自身が反応するシステムに誤作動が生じます。過敏になると、反応しなくてもよい情報・刺激にまで 反応してしまう場合と、鈍感になり、反応しなくてはならない情報・刺激が来てるのに反応できない場合です。今回は前者の例で、骨盤底に存在した過度の緊張 (トーン)が、クライアントさん心理を過敏にさせていました。セッション後そのトーンが緩和したことで、穏やかにマイルドになりました。
解剖学的には、骨盤底を構成する骨盤には仙骨があり、そこにはより多くの副交換神経系が集中しています。不随意で収縮した骨盤底筋群の興奮により交感神経が興奮していたため、リラックスを司る副交感神経系がうまく機能できていなかったと考えられます。
個人の性格、性分は直しようがない、どうしようもないと考えられる部分もあります。ただこの部分に関してもカラダとの結びつきがとても大きいことがわかります。
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加齢により、痛められた右股関節を人工股関節へ置き換える手術をした60代女性。しかし、術後待ち受けていたのは、手術により新たに生じた痛みとの戦いでした。
オペ後、患者さんの脳裏にはどうしても、『その傷口がまた開いてしまうのではないか・・』、という不安がよぎります。そして自分自身でその部位に触 れることを避けてしまいます。周囲にとっては些細なタッチも、他人が触れることなどは言語道断、絶対に受け入れることのできない状態なのです。
傷口周辺の部位を中心に常に意識にさらされた興奮状態、神経過敏な状態にあるのです。この過敏状態とは、適切な感覚、つまり適切な感度から外れている状態 を表しています。火災報知器のセンサーを例にすると、実際にはガスが漏れていないのに、あたかも誤作動を起こし、鳴り響いてしまう状態です。
そんな時、いったいどうすればいいのか・・・?
まず、ただそこに手をあてるだけ。一番外側の皮膚にそっと手をのせるだけ。触っても大丈夫なカラダに発展したんだと、実際に触れること、この言葉でなく実感させていく過程がとても重要になります。
時間をかけて変化を促していきます。傍目からの立ち姿や歩き方などの動きが変化しても、クライアントご自身で変化をあまり感じない場合もあります。 セッション時のその場における変化も重要ですが、その後に訪れる『 変化するための時間 』を考慮することがとても重要です。些細な変化が次への布石とな る、信頼関係でこの考えを共に共有することが大切です。
股関節の手術をして以来、ずっとうまくいかないこの部分を、うとましく、自分にとってなくなって欲しいところとまで思い過ごしてきました。
そんな自分であって、自分でないカラダだったのが、セッションを通じて、初めて友達になれた気がしたと、目を細めて穏やかな口調でおっしゃったのが、とても印象的です。
かわってしまった関節を取り戻すことはできませんが、ロルフィングを通じて今ある構造を最大限に活かし、機能するよう変化することができるのです。