ロルフィングとは、重力をよりどころとして本来持っているからだの機能と構造を取り戻す、ボディワークです。ロルフィングを知るのコーナーでは、ロルフィングとは何か、キーワード、ロルフィングの内容、ロルフィングの歴史などご紹介します。

  • ロルフィングとは、本来重力をよりどころにしている楽なからだ、を取り戻すためのお手伝いをするボディワークと呼ばれるものの1つです。
  • ロルフィングは各々が密接な関連を持ってデザインされた10セッションで完結します。各セッションにはロルファーが従うべき明確なガイドラインと扱うべき部位はありますが、おひとりおひとりのからだの状況によって内容は変わってきます。
  • 受けるペースは週1~2回から2週間に1回、料金はロルファーによっても違いますが¥10,000~20,000/1セッション。
  • ロルフィングは痛いところを治す治療でもなければ、からだを(いわゆる)自然な状態に無理やり戻す操作的なボディワークではありません。ロルフィングを受け終わった後で、今度はあなた自身ひとりでも、自分のからだに気づけるようになるためのお手伝いをするボディワークです。
  • からだを見直すということは、単に『からだ』だけを見つめるのでなく、からだを通して、自分自身の可能性をもう見つけ出すいい機会になるかもしれませんね。

ロルフィングっていったい何だろう?。キーワードで解説。

ロルフィングのゴール

ロルフィングのゴール(目標)は、本来ある機能を発揮させバランスのとれた身体の構造を取り戻すことです。

ロルフィングと10セッション

ロルフィングは10回のセッションで身体構造のバランスを持続的に取り戻すようにデザインされています。

ロルフィングと筋膜

ロルフィングで働きかけるのは、筋膜(ファッシャ:Fascia)と呼ばれる部分です。

ロルフィングの方法

ロルフィングは手技で行います。

ロルフィングと心の調和

ロルフィングのセッション中や10セッション後に、感情的・心理的そして精神的にも調和への変化と統合が起こることがあります。しかし、ロルフィングは心理療法ではありません。

ロルフィングは治療ではない

ロルフィングは治療ではありません。あなた自身のからだがバランスを取っていこうとする方向に対して、推進力を与えるお手伝いをするだけです。

ロルフィングの歴史

ロルフィングはロックフェラー研究所で生化学を研究していたアイダ・ロルフ博士によって開発されました。

ロルフィングを受けた人

ロルフィングは世界中でいろいろな人たちが受けています。スポーツ選手、芸術家、医療関係者、ビジネスマンやOL、そして乳幼児を含む子供たちも受けています。なんと、動物も。

ロルファーになる

ロルフィングはアメリカのロルフ・インスティチュートで認められたコースを学びます。資格取得までには、3つの段階があり、それぞれの段階に試験や論文提出の義務があります。


なぜロルフィングをするのか?その答えはロルフィングのゴールにあります。
ロルフィングのゴール、それは、バランスのとれた身体の構造を取り戻すことです。ここでバランスのとれた構造とは、重力に対してもっとも優しいからだということです。

ロルフィングは肩こりや腰痛を治したり、パフォーマンス向上などを主な目的とはしていません。(「していません」です。念のため)。バランスの取れたからだを取り戻すことによって、からだは自然に治っていくというアイダ・ロルフの発見によってまずは、バランスを取り戻すことを第1の目的としています。

とは言え、やはり多くの方が肩こりや腰痛などの軽減、スポーツや演奏などにおけるパフォーマンスの向上を報告しています。

ロルフィングが目指すもの。それは、あなた自身が、重力に対して無理なく、体のバランスを整えることができるようになり、身体の動きが効率的かつ自由になること」を目的としています。

ロルフィングを語る中で、まず出てくるキーワードが筋膜(ファッシャ:Fascia)でしょう。私もロルフィングを知るより前、筋膜について調べていて、初めてこのロルフィングを知ったのでした。ロルフィングで働きかけるのは、筋膜(ファッシャ:Fascia)と呼ばれる部分です。筋膜は結合組織の一種で、その名の通り薄い膜です。筋繊維を包んで筋肉を形成したり、さらにいくつかの筋肉を包んで大きな筋膜ネットワークをからだの中に作り上げています。からだの中に縦横無尽に広がっています。からだに変化を生じさせるのには、筋肉や骨よりも「筋膜の方が効果的!」と考えたのがロルフィングの創設者のアイダ・ロルフ博士です。当時としては、画期的な考え方でした。・・とはいっても実際のワークでは筋肉を目指してアプローチし、そして、その筋肉を扱います。またネットワーク的な働きもするので、肩が凝っているのに、実は足の裏の筋膜をゆるめた方がいい場合もあったりします。

10セッション

ロルフィングは10回のセッションで、身体構造をバランスよく持続的に取り戻すようデザインされています。

10セッションの内容

最初の3セッションで表層を扱い、次の4セッションでコアにアプローチをしていきます。そして、最後の3セッションでからだ全体を見ながら統合をしていきます。それまでの身体の使い方や構造によっては12回になることもありますが、しかしいつ果てるとも知れない治療院通いをする必要はありません。※これがロルフィングのすてきな考え方です。僕がとても気に入ったところでもあります。

10セッション終えた後

10セッションのロルフィング・シリーズが終わったあと、次のシリーズを受けるのは普通の生活をしていれば、5年~10年先で大丈夫と言われています。・・・が、きつい身体の使い方をしている人は、1年に一度位のチェックと、3年くらいで一度の10シリーズを受けなおすといい人もいるでしょう。

セッション

セッションとはロルフィングでの1回の施術時間のことです。施術のことをワーク、1回のワークのことをセッションと呼んでいます。ロルファーとクライアントの共同作業で互いにその時間を作り上げていく。セッションとなづけられた意味をジャズなど、ジャムセッションのような味わいがあると僕は感じ、とてもすきな時間です。