ロルフィングにおいて明確な効果が表れる大きな要因は、Body Schema ボディスキーマ:身体図式にアクセスすることによる。身体図式の文字だけを眺めると、もっと普通になじみあるBody Image ボディイメージ:身体イメージと何か違いがあるのかしら?と思うだろう。実は大きく異なる。

ボディイメージは、後天的つまり体験や学習から獲得した情報により作り上げられる。

これに対してボディスキーマは先天的に形や大きさ、また質感など最初からそこにあるものをさす。またさらにはこのあるものあるものとして感じる能力までを含んでいるといっていいだろう。

2021年4月26日

「急に振り返ると気持ち悪くなるんです。」と、ご相談頂きました。はて?どうしたものか。この時のヒントになったのが、いつも傍らでしっぽフリフリしてご機嫌ワンちゃん・トイプードルのMクンでした。

その方の動きの質から感じたのは、振り返る=頭部を左右にひねる動作において、背骨全体を介した連続性の動作がないということ。いつも私自身でクライアントさんの動きをコピーして感じ取るのですが、今回の場合ちょうど首の骨の頸骨の7番目と背骨の胸骨1番目あたりで連続性が途切れるんです。物は試しに、首の付け根のあたりをちょっと固めるようにし、首から上で勢いよく振り返ってみてください。

振り返り動作が急激にストップした瞬間に感じたのは、頭や体の外側は止まるけど頭の中の脳がモロに揺れてしまい、気持ち悪いんです。

この現象を分析してみると、頭部がねじれ、そのねじった力が背骨のひとつひとつをうねりのパワーとして下方に伝達していきます。本来この下方へねじれの力が伝達する力が減衰するため、見かけ上急に振り返っても、脳内が揺らされるまでの勢いがうまく消えています。しかし、頸骨と胸骨の境界付近で背骨を介した下方への伝達が行われない場合は、この回転の勢いが減衰せず、脳内が回旋しまた伝達の境目で跳ね返されたねじれパワーがさらに脳内を逆方向へゆらすといった具合になっていたのでした。

これを解決するために、とった作戦。足裏が適切に着くようにベッドサイドに座ってもらい、首をゆっくり左右に回してもらいます。私はその首の動きに合わせて、首の骨からひとつひとつ背骨が左右にねじれる動きを誘導し、これを背骨の再下端である尾骨までつなげていきます。そうそう先のワンちゃん話は何だったんだということで、ここに結び付いてきます。

振り返るという動作は首から上だけを動かす動きにあらず、背骨全体がなびく動作なんですね。この本来あるムーブメントを取り戻すことで、その後急に振り返る動作をしてもらったところ、頭の中が揺らされるようなことがなく、気持ち悪くなくないとおっしゃってました。

しっぽフリフリで気づかせてくれたトイプードルのワンちゃんMクンに感謝です。

2020年11月13日

整ってくると、そこは目立たなくなるようです。

肋骨と脊柱の動きが気になる方。訴えのあるその部分だけでなく、内側に位置する内蔵自体の柔軟性、おなかを取り巻く昔のやけどなど、関連した部分に動きがでてくると、気にしていた肋骨と脊柱はいつの間にか動き始めます。この方はその部分だけが「動く」という表現を今回は使わず、「よりそのほかのカラダの部分と均一になり、見えなくなっちゃった」とのことです。

うまく行きだすと、そこは透明になる。あえて目立たない、粋ですね。

2020年11月13日追記

このようにどこか一か所が「目覚める」「クローズアップ」するのとは反対に調和がとれていくこと。これこそがまさにロルフィングのもととなるIntegration:インテグレーション「統合」された状態。