アドバンスト・トレーニング2025 -セッション後のレポート(5回目)
アドバンストトレーニングのモデルクライアントに応募して下さったMさんからの体験レポート5回目です。
4 月25日(5回目)
・セッション当日
はじめに立ち位置を探すときに、(セッション1回目の時から)変化と印象の感じ方がロルファーの方とほぼ同じになるのが、不思議でおもしろい。4 回目にあった身体のまとまりがそのまま保たれていて、ただ時間が流れているような変化が静かに起こっているのを感じるけれど、身体の反応が常に静かだった。
セッション中、部屋にもとても静かな時間が流れることがあって、時計の秒針が聞こえるほどだった。それぞれの静けさが重なってた。セッション後は身体全体がコンパクトになったような印象があった。歩いた後の印象をお伝えし、調節のような動きをしたあとは、関節がスムーズで身体のどこかに意識が向かないほど軽く、さらにまとまっている感じがした。
セッション前までは、体調の影響ですこしナーバスな精神状態だったけれど、セッション後の身体が整った心地と、セッション中の静かな時間のおかげもあって、胸の中に隙間ができて風が吹いてるような感じがした。
セッションが終了する時間が夕方だからか、とてもお腹が空いて夕ご飯がおいしい。・翌日以降
セッション翌日は肌寒い日になり、身体の内側からぽかぽかしているのがよくわかった。
2,3 日のあいだ、ストレッチをするときに、ふくらはぎ と 土踏まず が攣りそうなことがあった。
身体全体にやわらかさ、軽さを感じる。使う鞄や靴を変えたり、荷物を持ったりしたときに、その時の楽な身体の使い方、自然な体重のかけ方があって、見つけながら身体を使うようになっている気がする。
10 シリーズを行っていた時の記憶や感覚が思い出されるときもあり、その経験もあって「この身体の使い方を保ってみよう」という意識を選択していると感じる。主に、足首の方向に意識が向く。それだけで身体全体の動きが軽くなる感じがする。
歩いていると、上からつられているように身体が地と天を線上に支えているようで、肩の力がすとんと抜け、背筋が伸びている感じがする。背中の筋肉が柔らかく、触るとまっすぐ平らな印象を受ける。
手足を動かすとき、細い芯を動かしているイメージがあり、筋肉などは動かすというより一緒にある印象で、力む意識が小さくなっている。軽くて空間を感じる。・5 回のセッションを終えて
これまで、セッションでは「今何をしているのか」と思うことはなく、とにかく起こることを眺めて、全部ゆだねるような感覚でした。今回のトレーニングでは、ときどき会話を交えつつで、ロルファーの方の感じ方や空気を感じるときがあったり、どんなことをやっていくのか、なんとなく方向性を試してみる場面もあったりして、一緒にその場に起こることを探検していくような感じもありました。
自分の中にすでにあった内観する感覚に加えて、時には積極的に変化を自分から探してみるのもいいのかもしれないと思うようになりました。セッション中の空間は、その時に起こること尊重するような静かな時間を感じるので、自分の中で自然発生するものも尊重してもらっているような安心や信頼感を感じます。
そういった場で変化を一緒に見つけていくというのは、新しいまなざしを発見し、心身の感じ方の可能性が広がるように思えました。
既にずっとあったものでも、自覚することで生まれる気付きや新しい変化があり、それがその人から空気のように外へ漏れ出すように思いました。
ひとつの部屋で、いろんな方々のセッションが行われる空間で、静かな影響と調和があったようにも感じ、楽しかったです。身体が軽やかになったぶん、生活での過ごし方も負担なくアクティブに過ごせるようになり、セッションのおかげです。
身体に起こることには、10シリーズの振り返りのように思えるものもあり、自分の身体をより知れることが出来る機会にもなりました。
(2025年5月2日 記)